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抜け毛と遺伝

抜け毛と遺伝の関係

抜け毛や薄毛は、遺伝するという話をよく聞くことがあると思いますが、100パーセント遺伝によるものではないということを理解しておくことが重要です。

遺伝という意味での具体的な脱毛・薄毛現象としては、父親が薄毛で、本人にも脱毛症が進んだ場合に、その「型」や「パターン」が似たものになることがあります。

たとえば、父親が「てっぺんから薄くなる」というパターンだと、本人も「てっぺんから薄くなる」といったことが起こりえますし、父親が額の両脇から薄くなっていく「M字型」の薄毛だと、本人も「M字型」に脱毛が進行するケースが多いようです。

脱毛と遺伝に関する研究

男性型脱毛(いわゆる若ハゲ)は男性を通して優性に、女性を通して劣性に遺伝するという研究報告があり、脱毛と遺伝との関係の家系調査による研究から導き出された結果です。

また、こういった研究はその後も続けられ、若ハゲになる可能性は、祖父や父親といった家系の中の男性だけでなく、女性が持つ遺伝因子も考慮にいれる必要があるようです。昔から「ハゲは隔世遺伝(祖父母の代からの遺伝)する」という説がありますが、これも単なる迷信や俗説ということでもなさそうです。

若年層の抜け毛や薄毛の原因

また、最近では抜け毛や薄毛に悩んでいるという20代の若者たちが急増しているようで、これにはいろいろな原因が考えられます。まず生活リズムの崩れ、食生活の変化、テレビや雑誌の広告宣伝に飛びついて、数種類の育毛剤を使用し続けているうちに、脱毛が急速に進行してしまったという恐ろしい報告もあがってきています。

育毛剤ブームに踊らされ、多くの方たちが脱毛症を怖れて、必要もないのに様々な育毛剤をバゲ予防として使用した結果、皮肉なことに抜け毛や薄毛が一段と進行してしまったそうです。

ハゲ予防のために育毛剤を使用する若者たちは、ハゲは遺伝するという説を信じ込み、身内にハゲがいるというだけの理由から、脱毛症に対する強い不安を抱き、次々と新製品に手を出してしまい、その結果、かえって深刻な脱毛症を発症させてしまうという悪循環を招いてしまったのが原因となるでしょう。

抜け毛や薄毛は、遺伝が絡むことは絡みますが、多くの因子の相互関係によって決定されるという、やや複雑な遺伝形態であることも分かってきたこともあり、若ハゲになりやすい体質が遺伝するという事実は確かですが、家系調査によって、近い将来にハゲるハゲないを100%言い当てることはできません。

思い悩むより、まず正しい知識を手に入れましょう。多くの髪の毛が抜けてハゲになり、それはもう戻らないと考えているなら、それは発毛のメカニズムを知らない人だけです。髪の毛はその一本一本が生えては抜け落ち、また再び生えてくる、ということを繰り返していることを必ず覚えておきましょう。